リウマチ科
リウマチ科
リウマチとは、身体のあちこちの関節が痛んだり、腫れたりする病気です。進行すると、関節が変形してしまいます。
原因は不明ですが、免疫(細菌などから身体をまもるシステム)の異常、遺伝子の異常、ウイルスや細菌感染などが組み合わさって起こるのではないかと考えられています。
関節リウマチは身近な難病である。全身の関節に炎症をきたし、進行性の関節破壊により日常生活ができなくなり、内臓病変を合併すれば生命予後の悪化につながります。
しかし、関節リウマチの治療については、近年、疼痛の軽減から骨関節破壊の防止へと劇的な変化をみせ、治らない病気から治る病気へと変わってきています。早期診断し治療をしていけば骨関節破壊の防止につながります。
リウマチ性疾患は、これらの症状が軽く、診断することが難しい場合があります。
リウマチ性疾患は、早期に発見することにより、内服薬、または点滴や注射を使用する治療で、リウマチの症状はほぼ抑えられ、関節の変形を防ぐことが可能な時代になっています。関節の痛みや腫れは、年齢とともに起こる変形性関節症や変形性脊椎症に多く見られますが、リウマチが隠れていることもあります。
リウマチは、早期診断・早期治療が重要です。少しでも気になる症状がございましたら、なるべく早くご相談ください。
炎症の程度といった免疫の状態をみながら、関節リウマチの可能性を調べるとともに、ほかの病気との鑑別を行います。リウマチ因子だけでは判別できないことが多いため、抗CCP抗体、抗ガラクトース欠損IgG抗体、MMP-3などを測定します。
CRP(C反応性タンパク) | CRPは、体内に炎症や組織の破壊がある時に、肝臓で作られる特殊なタンパク質です。 感染症など炎症を伴うさまざまな病気で値が高くなります。全身の炎症反応を示しますので、関節リウマチの方では陰性のこともあります。0.5以下がひとつの目安です。 |
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リウマトイド因子(RF) | リウマトイド因子とは、自己抗体といわれるもののひとつで、関節リウマチや他の膠原病などの自己免疫疾患の方にみられます。健康な方にも陽性の方がたくさんいます。関節リウマチの患者様の約80%の方が陽性ですが、残りの20%の方では陰性となるため、たとえリウマトイド因子が陰性でも関節リウマチではないとは言い切れません。また早期の方では陽性率は著しく低下します。 |
抗CCP抗体 | 抗CCP抗体は、リウマトイド因子と違って、特異性が高く、陽性の方は90%以上の確率で関節リウマチと判定できます。発症前から陽性になることもあり、早期の関節リウマチの診断にも役立ちます。関節リウマチ以外の病気でも陽性になることがあります。 |